このページは、筆者(以下、私)がダイエット薬に関する情報を調査し、その結果をまとめたメモです。私はダイエットや薬の専門家ではありませんが、長年ダイエットに挑戦しては失敗を繰り返してきた経験があり、今回は新たな試みとして薬を使ったダイエットに挑戦しようと考えています。ただ、何も知らずに薬を飲むのはさすがに怖いので、先にある程度の情報を収集してみました。ダイエット薬に興味をお持ちの方や、これから試してみたいと思っている方にとって、このメモが有益な情報源となれば幸いです。

ダイエット薬とは?

薬を使用するダイエットをメディカルダイエットと呼び、メディカルダイエットで使用される薬をダイエット薬と呼びます。医師のサポートを受けながら体重減少効果のある薬を使用することで、激しい運動や過度な食事制限などを必要とせず、自然に無理なく痩せられるありがたい方法です。肥満体型でいる期間が長引くと、心臓や股関節、膝などの様々な部位に負担をかけ、病気や怪我に繋がってしまうことも珍しくありません。それらを予防するべく、病院の肥満外来やダイエット外来で薬を処方してもらえるケースがあるのです。

ダイエット薬とは?

ダイエット薬には種類があり、それぞれ効果やアプローチの仕方が異なります。また、薬ではなくサプリメントや漢方として、誰でも簡単に購入できるような形で販売されている製品も多いです。ただし、より高い効果を求める場合には、やはり病院で処方してもらうものを使用するのが良いでしょう。

それでは、いくつか人気のダイエット薬を紹介します。

オルリファスト

食事で摂取した脂質を体内で吸収させず、排便と共に体の外へと押し出す薬です。 世界でもトップクラスの売り上げを誇る人気のダイエット薬であり、アメリカ食品医薬品局(FDA)でも正式に認可されています。オルリスタットという有効成分が、脂質の分解作用を持つ消化酵素リパーゼの働きを抑制し、脂質の排泄をサポートしてくれます。摂取した脂質のうち、なんと約30%もカットすることが可能で、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防としても利用されるそうです。

ゼチーア

小腸におけるコレステロールの吸収を抑制する薬です。 有効成分はエゼチミブという成分で、約54%もの脂肪の吸収を阻害します。一般的には、高コレステロール血症などの治療に使用される製品です。コレステロールの量が減少するので、心筋梗塞など血液系疾患の予防効果も期待できます。

アカルボース

糖質を分解する酵素αグルコシダーゼの働きを阻害する薬です。 食事で摂取した炭水化物の分解を抑制し、消化吸収を緩やかにしてくれます。食後の急激な血糖値の上昇を抑える効果を持っており、一般的には糖尿病の治療で使用される製品です。炭水化物がやめられない方、甘いものが好きな方に向いています。

サノレックス

1992年に厚生労働省から承認を受けた、国内初の食欲を抑制する薬です。 消化器官へ働きかけて摂取した栄養の吸収を抑制するのではなく、脳へ働きかけて食欲自体をコントロールします。有効成分のマジンドールが、脳内にある食欲中枢(視床下部)に作用して食欲を削ぐため、食事量そのものを減らすことが可能です。さらに、代謝を促す作用も併せて持っているので、摂取カロリーは減るのに消費カロリーは増えるという、ダイエットにおいて理想的な状態を作るサポートをしてくれます。

ダイエット薬のメリット・デメリット

次は、ダイエット薬を使用するメリットとデメリットについて整理していきたいと思います。

①効果的なダイエット
何度もダイエットに失敗していると、挫折して諦めてしまいたくなることもありますよね。しかし、ダイエット薬であれば、運動や食事制限が続けられない方でも無理なくダイエットを継続することができます。食欲のコントロールや脂肪吸収の抑制など、自力では再現できない方法で科学的かつ効率的にダイエットに取り組むことが可能です。
②長期的な体重管理をサポート
一部のダイエット薬は、理想の体重になった後も使用を継続することで、その後の体型維持のサポートにもなってくれるようです。痩せるまでも大変ですが、痩せた後にその体型をキープしていくのも大変ですから、ありがたいですね。ただし、薬を長く使っていると依存リスクも出てくるため注意しましょう。
①副作用のリスクがある
ダイエット薬は、薬用成分や化学成分などが含まれる医薬品です。確かな効果を持つ反面、副作用を引き起こすリスクもあります。薬によって副作用の種類や注意点が異なりますので、事前にしっかり調べましょう。また、服用方法を誤ったり、目的意識もなく長期間に渡って漠然と使用を続けたりすると、副作用が深刻化するリスクが高まります。特に、脳の食欲中枢に働きかけてダイエットをサポートするタイプの薬は依存や離脱症状が起こるケースが報告されているようなので注意が必要です。
②根本的な治療にならない
ダイエット薬による体重減少は、いわゆる対症療法に近いものです。あくまでも服用している間だけ脂肪を溜まりにくくしてくれるという薬なので、根本的な体質改善にはなりません。服用を止めて元の生活を続けると、簡単にリバウンドしてしまいます。服用期間中の太りにくい生活習慣を体に覚えさせ、服用中止後も同じ生活を続けていく意識が大切です。

使用時の注意点

ダイエット薬を使う前に知っておきたい注意点

ダイエット薬の使用時には、注意しなければならない点がいくつかあります。

医師の指導を受ける

ダイエット薬に限らず、薬を使用する際は、医師の指導の下で試すのが最も安全です。使い方、効果、副作用、注意点、併用禁忌薬など、薬や症状にまつわるほぼ全てに対して的確な指示がもらえるはずなので、それに従って使用していくと効果が出やすくなるでしょう。また、使用期間中に定期的な体調の報告をすることで、素人では判断しにくい異変に気付くキッカケにもなります。

副作用がある

先ほども少し触れましたが、ダイエット薬は医薬品なので副作用のリスクがあります。使用する際は、少しの異変も見逃さないよう、毎日の体調管理や服用後の経過観察などの徹底が必要です。薬が体に合っていない可能性も考えられますので、体に変調があった場合にはすぐに病院で相談しましょう。服用を中止する、別の薬に切り替える、といった対応が必要になることもあります。

他の薬との併用

他に常用している薬がある場合、その薬と新たに試したいダイエット薬との併用に問題がないかを事前に確認しましょう。また、ダイエット薬の服用期間中に別の薬の使用が必要になった場合も、併用の可否を確認する必要があります。飲み合わせの悪い薬を併用してしまうと、薬同士が互いに影響を及ぼし合って予期せぬアクシデントが発生し、重篤な副作用に繋がる恐れがあるので大変危険です(相互作用と呼ぶそうです)。

ダイエット薬の入手方法

ダイエット薬の入手方法としては、以下の2つが一般的です。

管理人サプリメントや漢方薬であれば処方せんがなくとも購入できますが、医薬品の場合は医師の診察と処方せんがなければ基本的に購入できません。肥満で病院に掛かる際は、肥満外来やダイエット外来を受診すると良いでしょう。また、女性が美容目的でダイエットに取り組みたい場合は美容外科や美容クリニックでも対応してもらえます。ただ、その場合は病気の治療には該当しないため、完全に保険適用外となるようです。

管理人一部のダイエット薬は、薬局などで処方せんなしでも購入できるようです。例えば、2023年に厚生労働省が、大正製薬から販売されている抗肥満薬「アライ(一般名・オルリスタット)」を、医師の処方せんがなくとも購入可能な市販薬として承認しました。ただし、薬局での購入時には、薬剤師による対面での情報提供や指導などが義務付けられています。また、オンラインでは購入できません。このように、いくつか制約はあるものの、診察の手間や料金がかからないのはとても魅力的ですね。

参考サイト:厚生労働省「要指導医薬品について」

個人輸入サイトによる入手について

ダイエット薬の入手方法としてもう1つ、正規ルートとは言いづらいですが、個人輸入(海外通販)サイトを利用するやり方もあります。「通院する時間がない」「使ってみたい薬が日本では手に入らない」「値段が高くて継続できない」といったお悩みを持つ方に向いている方法です。

管理人個人輸入は、個人での使用を前提に海外から直接商品を取り寄せることを指します。薬に限って言えば、日本国内では取り扱いのない海外製品を、医師の処方せんなしで購入できるのです。しかし、個人輸入を利用する際は、現地の言葉を理解した上で、薬の解説や通販の手順などを自力で読み解くスキルが要求されます。また、薬自体が偽物だったり、悪質な販売業者に捕まりお金を払ったのに薬が届かないまま音信不通になったりするなど、様々なリスクが懸念されるため、利用サイトは慎重に見極めなければなりません。ダイエットどころか、ダイエット薬の購入までで心が折れてしまうそうです…。

そのような場合には、海外通販の面倒な手続きを代わりに進めてくれる個人輸入代行サイトを利用すると良いでしょう。個人輸入代行サイトでは、製品の説明や通販の手続き、利用規約などを全て日本語で記載してくれているため、国内の一般的な通販サイトと同じ要領で海外製品を購入できます。ただし、その個人輸入代行サイトの中にもやはり悪質な業者は存在するので、事前にしっかり確認して下さい。利用規約や特定商取引法の記載、薬の鑑定書などを入念にチェックすることが重要です。

まとめ

ダイエット薬は、医学的な部分で高い効果を発揮します。脂肪燃焼サプリメントなどで満足な効果が得られなかった方であっても、ダイエット薬に切り替えると確かな効果を実感できるようになるのかもしれません。私自身もサプリメント系ではほとんど痩せられなかったので、やはり薬の使用にも興味があります。ただ、副作用のリスクや購入方法など、問題点がいくつか考えられるので、焦らず慎重に検討していきたいです。